6月26日、富山県総合情報センターで、SDGsセミナー『進まないダイバーシティ! 何を変えなければいけないのか』が開催され、司会をさせていただきました。
テーマは、SDGsのゴール5「ジェンダー平等を実現しよう」に関連して、「女性のワークライスバランスを改善し、可能性を広げよう」というもの。
第一部の講師は、村上社会保険労務士事務所 所長の村上茂さん。
「急がれる男性の育児支援と雇用における多様性が職場を変える」と題して、職場のジェンダーの問題を中心に話されました。
男性版の育休制度の推進は、コロナ禍で予想より15年も早く進んでしまった更なる少子化を改善する起爆剤となるのか。育休を社員に取らせることで受けられる奨励金支給制度なども利用し、産み育てやすい会社・社会を作っていくことが大切だということでした。
第二部は、女性クリニックWe! TOYAMA代表、産婦人科医、内閣府 女性に対する暴力に関する専門調査会委員、富山県議会議員の種部恭子先生による講演。
「イロモノじゃない女性活躍推進が持続可能な組織を作る」と題して、産婦人科医として女性の様々な相談に乗られてきた視点からお話しされました。
日本の女性の睡眠時間は世界一短く、富山県の女性は日本一短い。つまり富山県の女性は世界一睡眠時間が短い。15〜35歳での健康投資が65歳以上の健康に関わる。更に子どもの胎児期の成長につながる。肉や野菜を食べてタンパク質とビタミン・葉酸を摂ることが大事。ワークライフバランスを実践することで、仕事以外の付加価値が生まれる。育児はマルチタスク、介護は危機管理能力を上げる。少子化は女性の問題ではなく男性の問題。更に言うと会社の問題。
などなど、大変勉強になる内容でした。
思い返せば大学生の時にジェンダーに関する講義がありましたが、社会に出てから性差を実感することはたくさんあり、男尊女卑を感じる場面も多々ありました。
世間の認識は徐々に変わってはいるものの、現状はどうなのか。そんなところもお聴きできたと思います。ありがとうございました。